2026年3月4日、広島市議会予算特別委員会(こども文教関係)にて、3つのテーマで質疑をしました。二人会派なので持ち時間は28分(こども文教は私が担当)。少しでも市政を前へ、との思いで…言いたいことが多すぎて欲張ってしまい早口になってしまったのですが!、質問しました。粗々ですが抜粋を記します。
不登校支援について
質問の背景:
広島市の不登校児童生徒数は小学校24.8人・中学校71.3人(1000人あたり)でここ2年少しゆるやかになりましたが依然、増加傾向。登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク「子どもの家庭への緊急アンケート」(2022年)よると、しばらく学校に行かないことで「心が安定した」子どもが多い一方、保護者の方は「支出が増えた」(91.5%)、「働き方を変えた」(69.8%)など経済的・精神的な負担が懸念されます。不登校児童生徒の保護者の方々からお聞きしたことも交え、質問しました。
門田 「木の実の会(不登校児童生徒の保護者の会)」の実施場所や回数の状況は?
→令和6年度に開催場所を1か所から5か所、回数を年14回から37回に拡充。令和8年度はさらに7か所・年44回に拡充している。
門田 「木の実の会」の周知はどのように行っているのか?また今後の取組は?
→各学校への事務連絡、区役所等への情報提供資料の掲出、ホームページ・SNSでの発信を行っている。次年度は年度当初の事務連絡にQRコードを活用するなど、よりアクセスしやすい方法を検討している。
*木の実の会の中で他の保護者の会も紹介するよう強く要望しました。*
門田 スクールカウンセラーや教員が不登校への関わり方を学ぶ研修の機会はどのようになっているのか?
→スクールカウンセラー全員を対象とした研修や初任者向けの計画的な研修を実施している。教員については全校の生徒指導主事・教育相談主任を対象に毎年研修を行っており、参加者が各校の校内研修で全体へ共有している。
門田 不登校の段階に応じた関わり方についての研修は、どのように取り組んでいるか。また今後の取り組みは?
→不登校児童生徒は個々において状況が違うことから、それぞれの状態に応じた支援が重要。スクールカウンセラーや生徒指導主事、教育相談・支援主任の研修において、具体的な事例をもとに不登校の予兆が見られる段階、登校が難しくなっている段階、登校に向けて準備ができている段階などそれぞれの段階にある児童生徒に対し、多角的な視点でアセスメントを行い適切に対応するための実践的な研修を行っている。
より一層不登校児童生徒の段階や状況に応じた支援につながる研修となるよう、充実に努めたい。
門田 不登校支援について広島市としてどのように広報しているか。また新たな取組の予定は?
→保護者向け情報提供資料「学校が苦手な児童生徒の保護者の方へ不安や困りごとありませんか?」をホームページや区役所等で広報してきた。今後はSNSの活用、QRコードの活用、公民館等への掲出など、広報に努める。
門田 広報のひとつの方法として、男女共同参画課ではデートDVなどについて漫画を使って若者に向けた啓発を行っています。不登校を経験した子どもや保護者の声を漫画にしてSNSで発信することを検討しては?
→当事者の声を発信することは重要と考える。漫画・イラストの活用も含めて、より効果的な情報発信の方法を検討していく。
産後支援について
背景:
産後うつの傾向があった市民の方から「広島市のサービスを使いたかったが使えなかった」とのお話を聞く機会がありました。それを受け、産後ヘルパー派遣事業・産後ケア事業を中心に質問しました。
門田 産後ヘルパー派遣事業において、十分なニーズに応えられるようヘルパーの確保をどのようにしているのか?
→訪問介護事業者の不足により利用ニーズに十分応えられない状況があった。このため、委託先の要件を見直し、広島市シルバー・協同労働センター等も委託対象に追加した。新たに5か所と契約し、1月末時点で前年度比1.35倍の利用者にヘルパーを派遣できるようになった。
門田 産後ケア施設の確保に向けて、産科医療機関への協力をどのように行っているのか?
→市内外の産科医療機関・助産所に随時受入れ協力を依頼している。生後4か月以降の乳児や兄姉の受入れに対する加算制度を新設した結果、新たに7か所の協力を得ることができた。
門田 産後ヘルパー派遣や産後ケア事業について、利用者の意見はどのようなものがあるか。それを踏まえて改善したことは?
→産後ヘルパーでは「利用したい時に使えない」との声を受けて事業者確保を強化した。産後ケアでは「兄姉がいると長時間利用が難しい」との声を受けて3時間の短時間通所利用を令和8年度から新設する。また「宿泊型の対象を広げてほしい」との声を受けて、対象を産後6か月から1年未満へ拡大することとした。
門田 神戸市等一部政令市のように、利用者に負担の少ない予約システムの導入を検討しては?
→産科医療機関等の協力が必要なため、今後、各機関と調整を図りながら検討していく。
門田 産後ケア事業(宿泊型)の利用者負担額はどのように設定されているのか?
→事業開始当初(平成27年度)は1日7,500円だったが、国・県の補助を活用して現在は1日2,784円に軽減している。令和8年度も同額の予定。なお、市民税非課税世帯等については利用者負担を求めていない。
*スタート時と比べ、現在の利用者負担額は他の政令市と比べてもそん色ない状況となっています。*
児童相談所の一時保護施設について
背景:
現在、広島市の児童相談所は東区光町の1か所です。令和8年度予算に北部児童相談所(仮称)の改装実施設計費1,000万円が計上されています。一時保護施設の在り方について質問しました。
門田 光町の一時保護施設(定員25人)の稼働率は?
→令和5年度は85%、令和6年度は79%、令和7年度(2月末時点)は69%である。ひっ迫している状況ではないが、決して低くもない水準。
門田 定員を超過した日はあるのか。あった場合、何日程度?
→令和5年度は33日、令和6年度は66日、令和7年度(2月末時点)は15日の定員超過があった。
門田 北部児童相談所(仮称)に一時保護施設を設けない予定とのこと、理由は?
→現状では稼働率がひっ迫していないこと、また定員超過時も市内の児童養護施設等への一時保護委託で対応できており、保護が必要な児童の確実な受入れが可能であるため。
*一時保護施設というのは、ただ保護して終わりではなく、担当の職員が子どもさんの顔を見て少し話かけて安心させたり、親との面会の調整をしたり、と重要な設備だと思います。両児相は車で30-40分程度離れています。そんなに離れていていいのか、心配に感じます。*
*国は児童福祉司を増員中ですが、こども家庭庁によると、2023年度は全国で633人を採用したものの、退職者が270人。43%が退職しました。理由の8割以上は定年退職以外で「心身の不調」、「業務内容・量への悩みや不満」などとなっています。
両児相でこどもの支援を適切に行っていくには、職員が働きやすい、動きやすい環境を整え、退職者を増やさない工夫が必要だと思います。北部児相(仮称)自体にスペースがないのであれば、ごく近くに一時保護施設を設けるべきではないでしょうか…。*
門田 北部児相(仮称)の近辺でもよいので、一時保護施設を設けることを検討して頂きたい。
→北部児相の職員が光町の一時保護施設の子どもと直接面接するためには出向く必要があることは認識している。オンライン面接の活用や、東区光町児相での作業スペースの確保など、運用上の工夫を行いたいと考えている。北部児相(仮称)への一時保護施設の整備については、今後の稼働率等の状況を踏まえて検討する。
*一時保護施設を設置しない、と決定しているわけではない、との答弁を受け、北部児相(仮称)への一時保護施設設置について前向きな検討を強く要望しました。*

