本日、3月27日、昨日の予算特別委員会の議決を経ての本会議。
私は無党派クラブ(門田、吉田いつこ議員)として、第1号議案 令和7年度広島市一般会計予算にについて反対の討論を行いました。新交通西風新都線整備事業(アストラムライン延伸)と、京橋復元、中央図書館等の移転整備事業に異議があったためです。
議案について、疑義を申し立てたのは中原議員と私、門田のみ。
一般会計予算は賛成多数で可決されました。
昨年の新年度予算議決のときと同じ「消極的な賛成」が議会に満ちていると感じました。
これでいいのでしょうか?地元の方などからは何も言われないんでしょうか、不思議でなりません。
本日、本会議場で行った門田よしこの反対討論を短めにまとめてみます。
【アストラムライン延伸】
広島市ほぼ丸抱えの事業(工事費は700億円超)、全線開通した場合の増収「見込み」は約2億円だが、過去5年のデータで見ると営業利益全体の約4%に過ぎません。
そもそも広島高速交通(株)は経営改善中で、広島市の支援を受けている。今年、消費税の時以外初めての運賃値上げや節税のための減資をしたが、物価高騰や人口減の対応のためで、市への借入金返済は目的としていないそう。
広島市の財政健全化判断比率は依然高水準(165.4%)。中長期的に慎重な財政計画が求められる中、アストラムライン延伸は「負の遺産づくり」。
広島高速交通は現行路線の安全な維持運行に注力すべき。
【京橋復元】
京橋は今月、2億5千万円をかけて長寿命化工事を終えたばかり。
復元前後のイメージ図を見ても、いったいどこが変わったかぱっと見わからない「復元」事業に総事業費6億8千万円をかけると。
内訳は、橋の高欄という部分を石から青銅に変えるのに3億3千万円、足場を作り石を洗浄し今の石の部分を取り去るのに3億5千万円。
半分は国の補助とのことですが、いずれにしろ税金です。
広島市は国への「令和7年度主要事業に関する要望」において「インフラ資産」の老朽化対策で財源の確保が大きな課題と国交省に求めています。
広島市が国に訴えている通り、橋の一部分を石から青銅に変えるといった市民の安心安全と無関係の京橋の復元を行うのではなく、財源を確保しインフラ資産の老朽化対策や耐震対策に注力すべきです。
【中央図書館の移転整備】
総額68億円超のうち、工事整備費に57億6千万円、さらに賃料・共益費に約3億3千万円を計上。
エールエールA館のフロア買取が進まず、新年度も賃料負担が続きます。
昨年の討論でも申しましたが、10年借り続ければ購入価格を上回る見込み。
甘い見通しのもと中央図書館移転を進めた結果、市民の税金という公金を無駄遣いし続けています。
